Swear:有言実行

Aristolismも残すところ後2つとなりました。今日は「Swear:有言実行」について、下記3点からお話をします。

  • 成果=ステークホルダーとの約束
  • 有言実行で経営危機を乗り越える
  • 思考は現実化する

成果=ステークホルダーとの約束

有言実行の話をする前に、成果の話をしなければいけません。なぜかと言えば、有言実行は成果を出すために必要なマインドセットだからです。

私は、全社的にこの成果に対する意識がまだまだ低いと考えており、危機感を感じています。

まず、そもそもですが、「成果とは何か」「成果を出すとはどういうことか」理解していない人が多いように思います。成果を出すとは、売上を作ることでも無ければ、利益を作ることだけありません。仮に売上を作ることだけが成果なら、間接部門の人材を何をもって評価すればよいのでしょうか。

成果とは「自分の周囲の人と交わした約束」であり、成果を出すとは「交わした約束を果たすこと」と私は考えています。

私自身は経営者ですが、どのようなことが成果になるのでしょうか。私は、いつも年末に経営計画を出し、株主、従業員の皆さん、関係者に対して、売上、利益(EBITDA)、株価などの指標を出し、この指標を達成するための実行プランを提示しています。

メンバー職の皆さんだとどうなるでしょうか。例えばコンテンツ制作の方なら、

  • 半年で30コンテンツ制作する
  • 継続率●●%を維持する
  • 新しいジャンル■■にトライする

といった内容を、上司、チームのメンバーに対して宣言することになります。

大事なことは、この決めた約束を果たすために、一生懸命努力して取り組む、ということです。だからこそ、この成果とは、簡単に達成できるものを設定しては意味が無いし、難しすぎて自分の実力からかけ離れたものではすぐに諦めてしまいます。当社では、やや背伸びした目標を設定するようにしていきたいと考えています。同じようにやっていただけでは到底達成できないため、創意工夫が必要と思われるが、きっとやってくれるだろうと見えるギリギリのラインを攻めるのが理想です。

有言実行で危機を乗り越える

当社のバリューの多くが、過去の反省からきていますが、このSwear:有言実行の精神も同じです。

創業当初と言うのは、計画は立てていましたが、社外に対して強く宣言することをしていませんでした。したがって、仮にその数値が達成されなくても、お咎めが無い状況を許していました。この状況が続くと、目標が目標として機能せず、何をもって評価するのかも不明で、締まりの無い組織になっていました。

私は、会社を立て直すと決めた時に、「公約のある経営」を志し、それが達成できなかった場合には代表取締役を辞任する、それくらいの覚悟を株主や従業員に宣言しました。

実際、その計画は達成が困難なように見えました。私自身、本当に達成できるのか。そんな疑問を抱きながら宣言したのも事実です。しかし、達成しなければ、どちらにしても未来はありません。何が何でも宣言した内容を達成するのだ、そんな気持ちで取り組んだのです。

思考は現実化する

ここで3番目の観点が出てくるのですが、宣言した内容というのは、言霊となり、エネルギーに転化される、ということを身をもって体感しました。実際、計画に出した内容を達成することができたのです。

以来、私は、周囲に宣言する、そして、宣言した内容を確実に実行に移し約束を果たす、成果を出す、ということを繰り返してきました。

「思考は現実化する」と述べたのはナポレオン・ヒルという自己啓発系の作家です。考えただけで実現するなら、誰も苦労しないよね、と思います。しかし、私自身の人生を振り返っても、「人生は思った通りにはいかないが、目指す方向に道は拓けている」というように思います。

我々のパーパスでも述べている通り、「意識を変え、行動を変え、未来を変える」とありますが、人生を変えたいなら、まずは考え方を改めること、というのはあながち間違っていないのではないと思います。

私はこのように、自分自身や仕事のプロジェクトの成功イメージを持ちながら進めていくことを「成功思考=Success Driven」と命名しています。

信じて実践してもらえればと思います。