Top-notch:プロ意識

Aristolismの解説も、ようやく半分まできました。
今回は「Top-notch:プロ意識」について、下記3つの観点から解説をしていきます。

  • No.1しか生き残れない
  • プロとはどういうことか
  • チームの中でのNo.1を目指そう

No.1しか生き残れない

まず、Top-notchという言葉から説明します。Top-notchとは、日本語に訳せば「一流の」ということで、”This is the top-notch restaurant!”(これこそが一流のレストランだ!)として使ったりします。

私は、なぜこの価値観を大事にするかというと、市場は「一番しか生き残れない」という残酷な世界だからです。

わかりやすい事例は、オリンピックのニュースです。確かに、メダルが獲りにくい種目で銅メダルを獲りました!というのはニュースになりますし、価値が大きいことです。しかし、金メダルを獲った時との違いは圧倒的でしょう。CMなどのスポンサーのつき方、報道のされ方を見れば、金メダルとそれ以外の差というのは一目瞭然です。

これは、経済の世界でも同じです。例えば導入実績1位のプロダクトと2位のプロダクトがある。同じコアな価値を提供しているなら、業界1位のプロダクトを選びたくなるのが顧客心理です。業界2位に勝ち目はありますが、価格を下げるなど、価値や収益性を下げた戦いを強いられます。

しかし、この「一番しか生き残れない」は「誰かにとっての一番であれば生き残れる」ということを意味します。

例えば、蕎麦屋であれば、日本一の蕎麦屋だけが生き残れないわけではありません。実際には、蕎麦屋はその店舗の商圏があるわけです。その特定の商圏の、特定の人にってそのお店が一番になれれば、その蕎麦屋は生き残れるわけです。これが、ターゲティングでありポジショニングであるわけです。「誰かにとっての一番であり続ける」ということを是非覚えておいて欲しいです。

プロとはどういうことか

では、「プロ」と言われる人はどんな生き方なのでしょうか。

私は「顧客の期待にいつも応えること」がプロの条件だと思います。

先日、ディズニーランドに数年ぶりに行きました。ディズニーランドは、日本中、いや、世界中の人を魅了して止まないエンターテイメントの聖地ですが、そこには、いつも「楽しませてくれる」という顧客の期待に応えてくれるから、高い入場料を払っていくのです。

ごみ一つ落ちていない敷地、子育て世代や障害者にも優しい導線設計。変わらぬミッキーの振る舞いや、パレードやショーのクオリティ。すべてがTop-notchだから、選ばれ続けます。これが、時にゴミが落ちていたり、キャストの対応がマチマチだったりしたら、それだけでブランド価値が崩れてしまいます。

以前のブログでも伝えましたが、私は、101点をとり続けることが、無理なく、長く顧客の信頼を得る上で大事な考え方だと思います。110点でもなく80点でもなく、101点。つまり、顧客の期待に少しだけで良いので上回る努力をするということです。

是非、実践して欲しいです。

チームの中でのNo.1を目指そう

「だれかにとっての一番である」という思考法は、社外は勿論ですが、社内で自分がどう活躍するか、ということについても共通です。

私は、新卒時の会社の先輩から「どんな土俵でも良いから一番になれ。一番になった瞬間、年次に関係なく、宮崎に皆が頼ってくるようになるぞ。」と言われました。周りには百戦錬磨の先輩方が多数いらっしゃる。そんな先輩と同じ土俵で戦おうとしても、簡単には追いつけません。当時は、Youtube広告の黎明期でした。社内で情報を集めて発信しただけで、色々な部署の方が問い合わせをしてくれたことがありました。この時、とても楽しく仕事ができたことを覚えています。この経験から、「自分が所属する集団の中で一番になることの価値」を私は当社のメンバーにも感じてほしいという願いも込めて、Top-notchを会社の価値観に設定しました。

チームの中での一番のなり方は、なんでもよいと思います。

  • GoogleAnalyticsについては会社の中で良く一番知っている
  • 行動科学については誰よりも詳しく勉強している
  • 誰よりも早く出社している

一番になると、自分の中に誇りが産まれ、他人からは尊敬の念が産まれます。多様性のパワーと言うのは、この思考法から生まれてくるのではないかと思います。

ちなみに、私の一番は何でしょうか。私は「誰よりも前のめりに行動する」ということをチームの中では宣言しています。それしかできないし、それが私の役回りだと思うからです。

あなたの一番、なんですか?