アリストルの「20%ルール」

昨日は、下半期の経営方針を会社全体に発表しました。

具体的な行動計画と共に、下半期では試験的に「20%ルール」を導入することにしました。

「20%ルール」と聞くと、皆さん思いつくのはGoogle社の制度でしょうか。

Googleの20%ルールとは、業務時間の20%を自分の好きなことに使っていいというルールです。業務時間の20%をいつ自分の自由な研究に使うかは各人の自由です。

https://prograshi.com/life/business/what-is-20-percent-rule/

「業務時間の20%を好きなことに使って良い」というこの制度が今もGoogle社内で活きているのかは不明ですが、当社でも、ずっと「時間をいかに有効活用するのか」ということについては議論を重ねてきました。

創業当初は、所定労働時間は1日8時間としてスタートしましたが、これを昨年、思い切って1日7時間に変える大胆な決断をしました。1日1時間減るわけですから、私としては業務量が追いつくのか、かなり不安でした。しかし、やってみて気づいたことは前後でほとんど残業時間に変化がありませんでした。純粋に、みな7時間のルールに沿って動くようになり、生産性が向上しました。

しかしながら、働き方や効率性を重視した余り、当社の従業員はみな比較的ワークライフバランスが保てているけれども、経営の課題にあがってきたのが「現状維持に甘んじる」「新しい施策を打ち出さない」といった点でした。決まりきったオペレーションで回っている大企業であればこれで十分ですが、中小企業の我々は、常に変革を求められる環境にあり、積極的に新しい事業開発を推進していかなければいけません。

そこで、今回考えたのがアリストル社としての「20%ルール」です。

アリストルの20%ルールとは、ずばり「業務を守りと攻めに分け、全社員が攻めの業務に20%以上割く」という働き方のことです。

守りと攻め、これは境目が難しい内容のこともありますが、次のような観点で切り分けました。

守りの業務

・オペレーションが決まっているルーチン業務
・既存施策の繰り返し(示唆が既に見えている業務)
・社内向けなどの内向きな業務

攻めの業務

特命案件などのプロジェクト業務
・過去にやったことが無い新規施策(示唆が新しく見いだせる業務)
・社外向けなどの外向きな業務

具体的な勤怠管理にまで紐づけることはしませんでしたが、今回、2か月に一度の1on1を各チームで設定し、「限りある資源である時間を有効に使えているか?20%以上攻めているのか?」の振り返りを行うことで、生産性の向上、自律的に成長する企業体へ進化できるかトライします。

過去には、教科書のようなOKR、MBOも実施しましたが、今の当社にはハマらず、社内で議論を重ねたうえ、今の会社にとって最善のやり方ではないか、と考えています。

実は、このCEOブログも、私なりの「攻めの20%」を体現する活動としてスタートしました。

社員の皆さんの日々の意識がどのように変わり、行動に繋がるのかが楽しみです。