Leadership:リーダーシップ

今回はAristolismの「Leadership:リーダーシップ」について話をします。

リーダーシップについては、メンバーの皆さんも話を聞いたり、自分で実践したりすることも多く、当社のバリューの中で最も身近に感じる言葉ではないかと思います。だからこそ、会社が捉えるリーダーシップについての認識とすり合わせを行い、共通用語として使っていきたいと考えます。今回は、

  • リーダーとマネージャーの違い
  • リーダーシップとは誰もが発揮するもの
  • 個人のリーダーシップ、組織のリーダーシップ

の3つの観点からお話をします。

リーダーとマネージャーの違い

まず、会社では、リーダーとマネージャーは全く違うものとして使い分けています。定義から見てみましょう。

リーダーとは、組織の目標を達成するために、メンバーを先導する存在のことです。具体的には、前向きなビジョンを掲げてメンバーを鼓舞したり、メンバーを指導・育成してスキルアップを促したりする役割を持ちます。

一方のマネージャーは、組織のパフォーマンスを最大化させるために、人的・物的リソースを管理する存在のことです。例えば、人材の配置や予算、成果の評価方法といった組織の仕組みを構築・運用する役割を持ちます。

https://www.pasonacareer.jp/article/221222/

アリストルでは、マネージャーというのは職階、メンバー職とマネージャー職として使います。一方、リーダーは機能を意味します。つまり、とあるPJのリーダーはマネージャー職の方だけではなく、メンバー職の方にも担って頂く可能性のある意味も込めて使っています。

リーダーシップとは誰もが発揮するもの

リーダーとマネージャーの違いを明確にした上で、リーダーシップという用語の理解に進みたいのですが、残念ながら、余り日本語のウェブサイトで、私が考えるリーダーシップの定義に近いものはありませんでした。マッキンゼー社の定義が秀逸でしたので引用します

Leadership is a set of behaviors used to help people align their collective direction, to execute strategic plans, and to continually renew an organization.
リーダーシップとは、人々が集団の方向性を一致させ、戦略的計画を実行し、組織を継続的に刷新するために用いられる一連の行動様式である。

https://www.mckinsey.com/featured-insights/mckinsey-explainers/what-is-leadership

敢えてぶっきらぼうに説明するならば、「ゴールに向けて集団を引っ張る力」なのですが、大切なことは、その引っ張り方と言うのは人それぞれ、という点が大事です。自分が先頭にたって独裁的に引っ張っていくタイプもあれば、周りに動いてもらって自分は余り動かないタイプもあります。

上でも伝えた通り、誰でもプロジェクトのリーダーになる可能性はあります。プロジェクトを終えるために、色々な人を巻き込んで進んでいかないといけません。当然、職階が上のマネージャーの人や、私もプロジェクトメンバーとして参加することがあります。要は、年齢が上の人や、普段付き合いにくいなと内心思っている人にも指示を出して動かさないといけないシーンが出てくるケースもあるのです。

そのようなケースの場合、自分は前に出てガツガツ引っ張るタイプではないのに、無理に前に出ても空回りします。この場合、大切なことは、自分らしさが何かを把握し、しっかりと自分らしさを表現することです。自分らしさとは何か?それは、集団における強みと弱みを意味します。つまり、私が言うリーダーシップとは、「ゴールに向けて、チームの中で自分の強みと弱みを表現すること」を意味します。

Aristolismでは、Top-notch:プロ意識に、「No.1になろう」ということで、強みにフォーカスを充てました。当社の掲げるLeadershipでは、寧ろ弱みに焦点を充てている点がより特徴的かもしれません。つまり、「自分の弱さもしっかりと受け入れ、他の人の強みを尊重すること」が、チームワークを発揮していくうえで非常に重要なことだ、というメッセージを込めています。

個人のリーダーシップ、組織のリーダーシップ

最後に、このリーダーシップという概念は、個人にフォーカスを充てた言葉ですが、組織間にも適用される、というのが私の持論です。

国際関係では、よく「日本の核廃絶に向けたリーダーシップを期待する」というように、主語が国家という組織で語られることがあります。このように、リーダーシップと言うのは、何も個人だけがさすわけではないのです。個のリーダーシップの集積として組織のリーダーシップに繋がるのです。

我々は、パーパスの下、超高齢社会や医療費の高騰を見据えて、DXプロダクト事業ではヘルスケア領域のプロダクトを展開しています。事業を通して、例えば特定保健指導対象者の数を減らしたり、特定保健指導実施率の向上を目指すわけですが、この目的のために、当社はリーダーシップを発揮していかなければいけません。

もうお分かりだと思いますが、何も、業界大手の会社(敢えてリーディングカンパニーと言いましょう)だけがリーダーシップを発揮するわけではないのです。我々のような小さな会社もリーダーシップを発揮する機会はある。そして、それは、当社の強みと弱みを市場の中で把握し、しっかりと社会の中で表現していくということを意味します。

一人一人のリーダーシップが組織のリーダーシップに繋がり、社会課題の解決に結びつくのだということを、メンバーの皆さんにはこれからもしっかりと意識して、目の前の業務に取り組んで頂ければ嬉しいです。