毎年この時期になると、スイスのダボスで、世界経済フォーラム、通称ダボス会議が開催されている。
世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)が15日からスイス東部のダボスで開かれる。テーマは「信頼の再構築へ」。ブリンケン米国務長官や中国の李強(リー・チャン)首相など、各国の首脳60人以上が出席する。ウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化など地政学リスクが高まる世界の先行きを論じる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR140H70U4A110C2000000/
民間主催のカンファレンスに、グローバルな政財界の要人が集まる機会は数少なく、世界のメディアがその動向を気にしている。
実はこのダボス会議だが、冬に開催する本場は欧米中心の先進国中心なイメージに対し、ベンチャー企業のような先端技術にフォーカスをあてた会議を夏、中国で実施している。通称「夏ダボス」だ。
実は、私は、この「夏ダボス」に前いた職場のご厚意で参加させて頂いたことがある。2017年の天津大会だ。確か、私は30歳で、当時最年少の参加者だったような気がする。すれ違う人やその場で横に座った人が、超一流企業の要人だったりするわけで、私にとっては身分不相応な場だったが、中国や東南アジアの財閥系のご子息も参加されていて、再会を楽しんだものだ。
参加者も良いけれど、いつかスピーカーの一人として参加したいものだ、と感じたものだ。実はこれも会社員を辞めて、起業しようと思った一つのきっかけだったりする。
日本では、グロービスさんが主催しているG1サミットがそれに近いものだと思う。実際、日本のトップリーダーが一同に会しており、年々規模が大きくなっているような気がする。しかしながら、どうしても、日本人による、日本人のための会議にしかならない。
せっかくだったら、もっとオープンな、世界を巻き込むカンファレンスを実施できないものだろうか。
私だったら、ニセコを選ぶ。
アジアのVIPのリゾート地として人気の高いニセコ。それを最大限に活かした会議を、例えば3月頃に実施してはどうか。アジア版ダボス会議として、主にアジアの政財界のリーダーを中心に呼び集めて議論を深めるのはどうだろうか。
冬の北海道は最高に楽しい。ニセコのパウダースノーは世界のスキーヤーを魅了する。世界の要人もそれは同じだろう。しかし、私は、それ以上に北海道の魅力もあると思う。登別温泉に浸かって、日本酒片手に毛ガニを食らう。最高の体験だ。心を開きやすく、距離を縮めた空間で、是非、重要な外交、商談の場として活用できないものだろうか。
そんな可能性を覚えながら、本日から開始するダボス会議の行方を追っていこう。